大樋焼茶碗 | 割れ共直し

大樋焼茶碗 | 割れ共直し

こちらのお茶碗、ご依頼主のお母様が生前大事にされていたものだそう。
お茶の先生だったお母様の3周忌に合わせて、お母様を懐かしむお茶会を開催されるためにご依頼いただきました。

飴色も漆の色で再現できるので、漆で共直しをしてまた長く使っていただけるようにお直ししました。

かなりバラバラに割れてしまったお茶碗。

こちらの写真は途中工程。
漆で接着後、まずは割れ目の溝などを漆の下地で埋めていき復元します。

割れ目の周りの雰囲気に合わせて飴色の漆で色合わせしていきます。
漆は経年変化で色が明るくなるので少し暗めに色合わせしました。

2017年修理


大樋焼:大樋焼(おおひやき)とは、石川県金沢市にある、350年の歴史と伝統をもつ楽焼の脇窯。楽焼と同じくして、ロクロを使わない手びねりとヘラで、ひとつひとつ作られる。京都の楽家から楽焼きの黒や赤を使うことを禁止されていたために、独自に飴釉という釉薬の効果を利用した独特の飴色の発色が特徴。

 

修理のご依頼方法はこちら、修理代金の目安はこちらをご参照ください。

 

2017.9/4



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