金継ぎギャラリー2017 #1

こちらのお茶碗、二つ割れてしまったもののご依頼品、一つは赤い漆、一つは金継ぎで仕上げました。

ヒビどめの処理をした後に、金繕いしています。

こちらのお湯呑みはご結婚の記念にご夫婦揃えで購入されたもの。
毎日使っていたそうですが、一つだけ割れてしまって一つだけ残るのも縁起が悪いし、、と二つとも処分しようかどうしようかと考えていたところ金継ぎという修理方法があることを知ってご依頼いただきました。
外側は金、内側と高台の欠けは弁柄漆仕上げをご提案しました。

こちらはリヤドロの置物。長く大事にされていたものが倒れて割れてしまったそう。
修理を終えてお渡しした後、2歳になったばかりのお孫さんにいつか引き継いで欲しいなという言葉をもらしていました。



こちらもリヤドロ、また別の方ですが長く大事にされていたものだそうです。

金線がトゥーシューズの紐のようにも見えます。

欠けた時の衝撃で欠けの下にはヒビが走ることが多いです。大きな欠けからすっと下に伸びる線は偶然の産物ながらも美しい景色。人でいうところの笑い皺のように愛おしい線ですね、という感想をいただき、なるほどなあとヒビの線になおの愛着が湧いたり。

欠けていたところに金が入ると柔らかで力強い雰囲気に。

うつわの素地によって金の見え方が変わるのが不思議です。

 

修理のご依頼方法はこちら、修理代金の目安はこちらをご参照ください。

2017.8/28



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