黒楽茶碗|欠け共直し
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【黒楽茶碗|欠け共直し】
この黒楽茶碗は、京都の木屋町で茶道を教えていた曽祖母様から代々引き継いでいる黒楽茶碗だそう。ご依頼者のお祖父様が戦時中に欠けさせてしまったことをずっと後悔されていたそうです。
もうお祖父様は亡くなられているそうですが、そのままにしておくのは忍びないとご依頼いただきました。欠けて無くなってしまったところは漆で楽茶碗の質感を模して修復しています。
お渡ししたあと、このお茶碗をきっかけにお茶を始めようと思っていることお話ししていただきました。
日頃誰かの思い出の品物をお預かりすることが多いですが、こういうエピソードを聞くと物はただの「物」ではなく思い出や気持ちの情報量が詰まってるのだなあとつくづく感じます。
2018年修理
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2018.12/6記