弁当箱偏愛 後編
弁当箱偏愛、最終回です。
まずはこの曲げわっぱ。これは自作の品で、わっぱ作りワークショップに参加させてもらった時に作ったもの。
鳥取県のとある小学校でワークショップは行われました。
自分で作ったものだからか、いやでもそれを抜きにしてもすごく詰めやすいかたちと容量!
ずっと使い続けるであろうお弁当箱の一つ。
楕円の幅が広すぎるとおかず同士が寄りかかりにくいんだけど、これはそういうのに悩まないフォルム。いい。
そしてこれは自作の漆ジップロック。
ジップロックに直接塗っているのではなく、ジップロックを原型にして型取りしています。
麻布を原型に漆で貼り付けて脱型する脱乾漆技法という、奈良時代からある仏像を作るのに使われていた技法。
なんでこれを作ったかというと、旧型(今は形が変わっている)のジップロックのフォルムの理にかなっている形と美しさ、使いやすさに惚れ込んでいたから。でも素材がプラスチックなのはやっぱり残念だから、ならば漆で作ってみよう、と思ったのがきっかけ。
公に販売はしていないけど、漆でこんなもの作ってるよ、と人に見せる時に活躍してくれる。
今までに漆ジップロックが繋いでくれた縁はほんとたくさん。
漆の黒はご飯を引き立てる。
こっちは溜塗。赤い漆の上に透漆(茶色の透明な漆)をかけています。
透漆が溜まるところは色が濃く、透漆が薄いところは下の赤色がよく見える、という技法。
丸い形は溜塗りが合う。
これは学生の頃から使っているわっぱ。
どこか旅行先で1000円くらいで買ったもの。
割と気に入っているのだけど、底が深くて広くて少し詰めにくい。
詰めにくいけど、サンドイッチやピタパンなどカサのあるお弁当の時に出番が。
これは唯一のプラスチック製品。
ちょうど保温ジャーを探していたので、ネットで見てこれだ!!!と思って買ったら保温性は皆無だった。
thermosなのに、、、
タイカレーとかアジア中東料理の時に出番。
これは奈良の作家さん、津田清和さんの作品。
yamahonで注文してから1年半以上待ってようやく届いた。連絡が来た時は嬉しかったな。
いんげんのトマト煮とクスクス、ビーツ。
これは普段うつわとしても使ってる。
ほとんど使えていないお弁当箱がまだあと少し、と実家に置き去りにしているお弁当箱もまだ少し。
あとは骨董市などで古漆器や重箱などをコツコツ集めているので、重箱も割と数があったり。
重箱はまた番外編としてアップしたいなあ。
重箱はなかなか日常では使わないけど、やっぱりモノとしての存在感はいいな、と思う。
あとは漆ジップロックや野球蒔絵の弁当箱みたいに、自分で作ったり古いものに絵付けしたい。
もうすぐ冬がやってくるから、雪が降ったら山にこもって色々作りたい。作るぞ。
(といっても降ったら降ったで冬の仕事で忙しくなっちゃうんだけど)
2017.10/24