金継ぎギャラリー2018#3
こちらはDr.ウォール期のウースターで、1770年前後の作品。昔骨董市で買い求めて長年側にあった愛着のある器だそう。バラバラに割れた痛々しい姿から元の姿にすんとおさまりました。
小ぶりなサイズが愛らしく、コーヒーが美味しくいただけそうな佇まいでした。
こちらは備前焼の急須、欠けとヒビを修繕しました。名古屋から京都まで足を運んでいただいてのご依頼でした。
こちらは富本憲吉の湯呑み、ご依頼者さまは民藝にゆかりのあるお家だそうでお父様が大事にされてきたという器。
この湯呑みをまた使うことがお父様の悲願だったそう。ニュウをヒビ止めをして金繕いしました。
こちらは漆塗りの鼈甲の櫛、京都の骨董屋で購入して以来毎日使うお気に入りのお道具だったそう。
うっかり落として割れてしまったものを金継ぎで修繕しました。
継ぐだけでは負荷がかかると外れてしまうので、日常使いに耐えうるように内側に芯材を入れて補強しています。
こちらは接着剤でつけてあった小ぶりのお猪口、接着剤を除去して漆で金継ぎし直しました。
萩焼の器、何点かあるもののうちの一つが割れてしまったそう。いつか金継ぎに出そうと長年大事にしまっていたものをご依頼いただきました。
力強い雰囲気ながらも口縁が薄く繊細さも持ち合わせた抹茶茶碗、大きく欠けてしまったところと小さな欠けも数点金継ぎしました。
2018年修理
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2018.5/17記