漆継ぎギャラリー2018#1
普段使いの飯茶碗、バラバラに割れてしまったものをベージュの白漆で継ぎました。
漆の色も様々ですが、真っ白な白色はありません。漆の茶色が滲み出てベージュ色になる「漆の白漆」はしっとりとしていて個人的に大好きな色です。
こちらはお茶碗の縁の色味に合わせて、桃色の漆で継ぎました。
息子さんが選ばれたという飯茶碗、欠けさせてしまったこと申し訳なく思ったお母様からのご依頼品でした。
こちらも口縁の色に合わせて、飴色のような茶色で仕上げました。
ご相談の時に、うつわに合う仕上げを何点かご提案するのですが、その中からご夫婦で話し合って決められました。
備前焼の急須の蓋、つまみのところがコロンと割れてしまったものを継ぎました。
負荷がかかる場所なので接着後、和紙で補強を入れて備前焼の雰囲気を邪魔しないよう弁柄色の漆で仕上げています。
こちらは娘さんが結婚される時に両親へのプレゼントとして贈られた手作りのお茶碗。
毎日大事に使っていたものをうっかり割ってしまったそう。また毎日使えるよう手元に戻ってきたこと喜んでいただけました。
こちらは抹茶茶碗の欠けを黒い漆で継ぎました。欠けた箇所が馴染むよう黒い漆で継ぎました。
こちらはお母様が生前大事にされていたという急須。急須に合うように、そしてお母様がきっと好まれるような仕上げを相談して弁柄色の漆で継ぎました。内側は麻布を漆で貼って補強しています。
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2018.5/10記