金継ぎギャラリー2018#5
お父様が生前日々使われていたというマイセンのカップを金継ぎしました。
お渡しする時にお父様との想い出話をお話いただいたこと、欠けてしまったものがなおることで依頼者様の心が癒されているように感じたこと、私にとって印象深いお品。
井戸脇茶碗の縁の欠けを金継ぎしました。
煮物におばんざいに使い勝手が良くて結婚当初から長年使っているという大鉢、いつの間にか欠けとヒビが入ってしまったものをご依頼いただきました。
薄手の磁器でできたキャンドルホルダー、煙突のところが割れてしまったものを金継ぎしました。
粉引茶碗の金継ぎ、裏側まで見どころがあります。
茶杓も金継ぎできるんですね、と言われたりもしますが木や竹などの自然素材は古くから日本人は暮らしの中で修理しながら使ってきたもの。
現代の人は修理をしながら使っていくという発想自体が少なくなっているように感じます。
金継ぎは漆の技法で、表面上の仕上げを金にしたり銀にしたり漆にしたり色々選べます。
フードスタイリストの野口英世さんからのご依頼品。何がいいかなと相談しながらうつわのピアスのような仕上がりをイメージして金継ぎに。
お世話になっている鞍田崇さんからのご依頼品。うつわユニットボーメさんのお皿がパカリと二つに割れてしまったものを金継ぎしました。
安齊賢太さんの陶胎漆器の小さな花器。金継ぎをすると三日月があしらわれたような仕上がりに。
抹茶茶碗の金継ぎ。割れてしまった姿はいつも悲しいものですが、なおした後はもともとそうだったかのような佇まいに変化します。
2020.1/7記