漆継ぎギャラリー2017 #2

こちら地震で割れてしまったというお猪口。グレーの漆で継ぎました。

漆は経年変化で色が少し変わります。
少し赤みのあるグレーですが、青みがかったグレーに変わっていくので、使いながらそんな変化も楽しんでももらえるのが漆継ぎの面白みの一つ。

こちらも地震で壊れてしまったお猪口。かなり大きくピースがなかったですが、その復元した箇所がかえってポイントに。
溜継ぎで赤みが強く出るように仕上げました。

こちらも溜継ぎ、欠けとヒビを繕っています。

こちらも溜継ぎ、溜継ぎはベタ塗りのように単調にならずにムラが出て漆らしい表情が出るところがオススメしたいポイントです。

割れてしまったピースがなかった箇所、大きい箇所でしたが復元しました。
こちらも溜め継ぎのようですが、少し色味が違います。
うつわの絵付けの色の紫に似るように、漆の色を調整しました。

こちらは倉吉の窯元の上神焼き、20年以上前結婚のお祝いでいただいたものだそう。
取っ手の真ん中が三分の一くらい割れてどこかに行ってしまったそうですが復元しました。
溜め継ぎで色を似せていますが、触ると釉薬のところは冷たく、漆は柔らかいあたたかさの触り心地でついつい触り比べしたくなります。

こちらのお茶碗のヒビ、あまり目立たないようにベージュの白漆で仕上げました。

須恵器が割れてしまったもの。金も銀も艶のあるような漆もあわなさそうだったので、土っぽい漆の下地の質感で仕上げました。

修理のご依頼方法はこちら、修理代金の目安はこちらをご参照ください。

2017.9/18



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