橋本市蔵キセル | 欠け、ヒビ修理
橋本市蔵キセル | 欠け、ヒビ修理
竹に見せかけた『だまし漆器』である竹を模した漆塗りのキセル。
この竹塗りは江戸時代の漆芸家橋本市蔵によって考案されたもの。
かなり精巧なつくりのものでしたが、経年変化により極細かなヒビや欠けがところどころにあるものを修繕し、少しだけ磨いて仕上げています。
細かなヒビなので、修理前のbefore/afterは些細なものですが、怪我の進行を止めることはものを残す上で重要な修理です。
できるだけオリジナルの部分を触らないように修繕しています。
2017年修理
橋本市蔵:1817-1882 江戸後期-明治時代の漆芸家。
鞘塗師(さやぬりし)の家に生まれたが、維新後,廃刀令により鞘塗師をやめ,竹の模造塗りを考案。青竹,枯竹,煤竹(すすだけ)などの模様を菓子器,手箱,煙管(きせる)筒,杖などにほどこした。彼は姓名の頭字を取って常に橋市と称し、作品には「はし一」の烙印をした。
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2018.1/17記
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