羊遊斎 硯箱|象嵌共直し、イタミ漆なおし

羊遊斎硯箱|象嵌共直し、イタミ漆なおし

漆の硯箱に貝や鮫の皮、べっこうで鯛や鰈の象嵌がされていたがかなりのイタミがあった。
鰈の尾はべっこうで、鯛の尾は白蝶貝で、欠落していた魚の鯖も白蝶貝で補完して色合わせ。
鰈のひれやほっぺたの箇所は漆で共直しを、水滴の金属の変色は磨きなおしして箱の傷や塗膜の虫食いなどのイタミも全体的に修繕している。
2014年修理


原 羊遊斎:江戸時代の蒔絵師。酒井抱一の下絵により光琳風の蒔絵を印籠や茶道具に施したことで知られる。

 

修理代金の目安はこちらをご参照ください。



コメントは受け付けていません。